ワキガの原因は遺伝だけではない?原因別ニオイ対策を紹介

ワキガ体質は遺伝の影響が大きいことで知られていますが、性ホルモンや生活習慣の変化などでニオイが強くなる場合があることをご存じでしょうか。

今回は、ワキガのニオイが発生するメカニズムに触れ、ワキガのおもな原因となる3つの要素に迫ります。ワキガの原因に応じたおすすめのニオイ対策も併せて紹介しますので、どのような治療を受けるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

【ワキガの原因】ニオイが発生するメカニズムとは?

ワキガは体臭の一種ですが、ニオイのもととなるのは“アポクリン汗腺”という汗腺から分泌される汗です。

アポクリン汗腺は、わきの下や陰部、耳穴などにあり、思春期頃から汗の分泌量が増え始めます。この汗にはタンパク質や皮脂が含まれており、べたつきがありますが、汗自体にニオイはほとんどありません。しかし、汗に含まれる成分が体の表面に存在する雑菌によって分解されると、強いニオイを発します。

これが、ワキガのニオイの原因です。

ワキガのニオイは人それぞれですが、硫黄のようなニオイ、雑巾のようなニオイ、玉ねぎのようなニオイなど、不快感を覚えるニオイによくたとえられます。

なお、日本人でワキガ体質の人は軽い症状を含めても全体の10~15%程度で、それほど多くありません。しかしながら、少数派であるためにかえってニオイに悩み、なかには日常生活に支障をきたしている人もいます。

遺伝だけではない?ワキガのおもな原因を解説

ワキガ体質は遺伝の影響を大きく受けるものですが、親がワキガ体質であっても子どもが必ずワキガを発症するとは限りません。一方、両親ともにワキガでなくても、子どもがワキガを発症するケースもあります。なぜなら、ワキガの発症には遺伝的な要素だけではなく、生活習慣などの後天的な要素も複雑に関与しているからです。

ここからは、遺伝をはじめとしたワキガのおもな原因を詳しく見ていきましょう。

ワキガになりやすい体質の遺伝

アポクリン汗腺は、生まれたときからだれにでも存在するものです。しかし、ワキガ体質の人はアポクリン汗腺が大きくて数が多く、汗の分泌量も多いことが知られています。

しかも、アポクリン汗腺の数やタイプなどのワキガになりやすい体質は、遺伝の影響を受けやすいのが特徴です。両親がともにワキガの場合は約80%、両親のどちらか一方がワキガの場合は約50%の確率で遺伝するとされています。

性ホルモンの影響

ワキガの発症には、性ホルモンの影響も無視できません。

アポクリン汗腺は性ホルモンの影響を受けるため、ワキガのニオイが気になり始めるのは思春期頃が多いといわれています。しかし個人差が大きく、早ければ小学生くらいから症状があらわれる方もいるようです。

また女性の場合、妊娠や出産、月経などのタイミングで一時的にニオイが強くなることもあります。

生活習慣の乱れがきっかけになることも

以下で挙げたような生活習慣が、ワキガ発症のきっかけになることも少なくありません。

・食生活の変化

欧米人にワキガ体質の人が多いのは肉や乳製品など動物性タンパク質を中心とする食生活に原因があるとされています。近年、日本人にワキガ体質の人が増えてきているのは、ライフスタイルの欧米化に一因があるのかもしれません。

・ストレスの影響

強いストレスがきっかけで、ワキガのニオイが強くなることもあります。もっとも、ストレス自体はワキガの原因ではありません。ストレスで交感神経の働きが活発になり、汗の分泌量が増えることでワキガ体質が悪化。結果としてニオイが強くなる可能性が指摘されています。

・わきげのケアをしていない

わきげのケアが不十分だと、わきの下が蒸れてニオイのもととなる雑菌が繁殖しやすくなります。また、わきげがあると汗をふき取りにくく、残った汗の成分から雑菌が繁殖してニオイを発することもあります。

ただし、わきげを無理やり抜くのはNGです。毛の根元にあるアポクリン汗腺が刺激され、かえってニオイが強くなるおそれがあるからです。わきげは抜かずに、電気シェーバーやカミソリで優しく処理しましょう。医療機関で針脱毛を受けるのもおすすめです。

・蒸れやすい素材の服を着ている

ナイロンやポリエステルなど、吸水性の悪い下着や衣類を身につけていると、わきが蒸れてニオイの原因となる雑菌が増えやすくなります。体にぴったりとしたデザインの衣類も蒸れの原因となるため、避けるべきでしょう。

汗を流す機会が少ない

運動する機会が少なく、あまり汗をかかないと、毛穴に老廃物がたまって汗のニオイが強くなることがあります。同様の理由で、入浴をシャワーだけで済ませてしまう人も要注意です。

ニオイが気になるため汗をかきたくない気持ちはわかりますが、汗をかかないのは逆効果と心得てください。

ワキガの原因別、おすすめニオイ対策

ここからは、ワキガの原因別におすすめのニオイ対策を紹介します。

遺伝の場合:手術など積極的な治療も視野に

ワキガのニオイは年齢とともに徐々に気にならなくなりますが、一刻も早く悩みから解放されたい場合には、長期的な効果が期待できる治療がおすすめです。

手術であれば、アポクリン汗腺を物理的に取り除く切開剪除法(せっかいせんじょほう)やイナバ法が候補として挙がります。ダウンタイムが心配な方には、高周波や電磁波を照射して汗腺を焼灼・破壊する治療(ビューホット、ミラドライなど)がよいでしょう。

汗をかきやすい季節だけニオイを抑えたい場合は、効果が半年ほど続くボツリヌストキシン注射も治療の選択肢となります。

お子様のワキガ対策には、体への負担が少ないボツリヌストキシン注射や、ビューホット、ミラドライによる治療がおすすめです。

妊娠・出産後にひどくなった場合:治療は卒乳後に

妊娠や出産など、ホルモンバランスが大きく変化するタイミングであらわれるワキガは、一時的なものであることがほとんどです。赤ちゃんが卒乳してホルモンの状態が安定してから、治療するかどうかを判断しましょう。

子育て中にワキガ治療を受ける場合は、ダウンタイムがほとんどなく体への負担が少ない治療の選択がおすすめです。一時的な効果でよい場合はボツリヌストキシン注射、長期的な効果を望む場合はビューホットやミラドライによる治療が候補となります。

生活習慣の乱れがある場合:健康的な生活を心がける

ワキガの原因が生活習慣の乱れにある場合は、まず健康的な生活を心がけましょう。わきげのケアや衣類への配慮も忘れないようにしてください。軽いワキガであれば、生活習慣を変えるだけで気にならなくなることもあります。

生活習慣を改善してもニオイが気になる場合は、遺伝が原因の場合に準じた治療を検討してもよいでしょう。

ワキガの原因をえて正しい対処を

ワキガ体質は遺伝の影響を強く受けますが、ホルモンバランスの変化や生活習慣の乱れなどでニオイの強さが変わることもあります。生活習慣の改善でニオイが抑えられることもあるため、ニオイが気になったらまずは生活習慣を見直しましょう。

生活習慣を見直してもニオイが抑えられない、ワキガの悩みを抱えて社会生活にも支障が生じている、という場合は、ぜひ一度当院にご相談ください。当院では、ダウンタイムが心配な方でも受けやすいボツリヌストキシン注射や、高周波や電磁波を用いたマシンによるワキガ治療を行なっています。症状が強い方には、手術での対応も可能です。

Webからの相談も受け付けていますので、ご本人様はもちろん、ご家族様の悩みもお気軽にご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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