子供が「ワキガ」かも!原因を知って正しくケアしよう

ワキガは遺伝する?子供のワキガの原因を知って正しくケアしよう!

「うちの子、ひょっとしてワキガかも……」と思っても、ワキガは非常にデリケートな問題であるため、親子であっても指摘がためらわれるものです。ワキガは、思春期頃から気になり始めるものですが、もっと幼い頃からニオイが強くなる子供もいます。しかし、ワキガのニオイは、適切なケアで軽くすることができます。

今回は、ワキガの原因やチェック方法について触れるとともに、親御さんが実践できる日常生活上のワキガケアについて解説します。

子供のワキガ~原因は主に二つ

ワキガは、遺伝との関連性が指摘されていますが、遺伝以外にもワキガのニオイと関連する因子があるといわれています。

遺伝しやすいワキガ体質

ワキガ体質は、遺伝しやすいといわれています。そのため、両親のどちらかがワキガ体質だと、子供もワキガになることがあります。

しかし、ワキガ体質が100%遺伝するわけではありません。両親の一方がワキガの場合、子供がワキガになる確率は約50%、両親ともワキガであっても、子供がワキガになる確率は約80%とされています。

他方、両親ともにワキガ体質でなくても、ごく稀にワキガになる子供もいるようです。

ホルモンバランスの変化も影響大

ワキガのニオイの原因となる汗を分泌するアポクリン汗腺は、性ホルモンの影響を大きく受けます。そのため、性ホルモンの分泌が活発になる思春期頃になると、ワキガのニオイで悩む子供が増えてきます。

また、ワキガ体質ではなくても、思春期は代謝が活発で汗をかきやすいので、体臭が強くなる傾向があります。

ただし、男性と女性では、ワキガを発症する平均年齢が少し異なります。男性より二次性徴の早い女性は16歳くらいで、男性は18歳くらいでワキガのニオイが強くなるといわれています。特に女性は、生理前にワキガのニオイが強くなることもあるようです。

しかしなかには、思春期前の7歳頃からワキガのニオイが気になる子供もいます。このようなケースでは、遺伝的な体質に加えて、アポクリン汗腺を刺激する食生活や生活習慣などが原因となっている可能性があります。

子供のワキガと体臭を見分けるポイント

子供のワキガと体臭を見分けるポイント

自分の子供のニオイが気になっても、ワキガかどうかの判断は難しいものです。また、ニオイについてしつこく聞くと、子供を傷つけることにもなりかねません。そこで、気になるニオイがワキガなのか、体臭なのかを見分けるポイントを、いくつか挙げます。

親類にワキガ体質の人がいる場合は可能性大

前述のように、ワキガ体質は遺伝の影響が大きいので、親類にワキガの人がいるかどうかをチェックしましょう。ワキガの人がいる場合は、体質的に可能性が高くなります。

なお、ワキガ体質であってもワキガであることに気付いていない人もいます。特に、家族のほとんどがワキガという場合には、ニオイ自体に気が付かない場合もあります。チェックする際は、家族や親類の気持ちにも配慮して、相手を傷つけないようにしましょう。

耳垢のタイプもワキガと関係

アポクリン汗腺は、わきの下だけではなく、へその周りや耳の穴、陰部などにも存在します。そして耳垢のタイプは、耳の穴にあるアポクリン汗腺の量によって決まり、アポクリン汗腺が多い人の耳垢は湿っぽくなるのです。

また、耳の穴のアポクリン汗腺の量が多い人はわきの下のアポクリン汗腺も多く、ワキガ体質である可能性が高くなります。

ただし、耳垢が多少湿っているだけの場合は、ワキガではないこともあります。ワキガが強く疑われるのは、耳垢がキャラメルのように濃い色で、湿っているような場合です。

シャツの黄ばみやわき毛の量なども要チェック

アポクリン汗腺から分泌される汗には、「リポフスチン」と呼ばれる色素が含まれています。そして、ワキガ体質の人の汗には、このリポフスチンが多く含まれているといわれています。

リポフスチンは、衣類に残ると酸化して黄色いシミをつくります。そのため、衣類のわき部分の黄ばみが強い場合は、ワキガである可能性が高くなるのです。

また、アポクリン汗腺は毛穴と必ずつながっているため、わき毛の量が多い人はアポクリン汗腺の量も多く、ワキガ体質である可能性があります。毛量のチェックは親子でも抵抗がありますが、「ちゃんとケアしてる?」とさりげなく声をかけて子供から相談しやすい環境をつくると、チェックしやすくなります。

さらに、ワキガの人は半数以上が多汗症の症状もともなっているといわれています。汗の量が多いと、ワキガのニオイが拡散しやすくなるのでワキガの症状も強くなりがちです。ニオイがきつい、と感じる場合は、わき汗の量も確認するとよいでしょう。

子供のワキガを軽くする生活環境

子供のワキガに気が付いたら、生活習慣などを見直してニオイが強くなりにくい環境を整えてあげましょう。軽いワキガであれば、生活習慣を整えることでニオイがほとんど気にならなくなる場合もあります。

食生活から体臭改善

油脂や肉類、ファーストフードなどは、皮脂の分泌量を増やしたりアポクリン汗腺を刺激したりするため、ワキガのニオイが強くなります。

成長期の子供に食事制限をするのは望ましくありませんが、タンパク質は肉ではなく魚や大豆などから摂取するようにして、抗酸化作用のある野菜などを積極的に食事に取り入れるようにしましょう。

食事のメニューを和食中心にすると、肉や油脂の摂取量が抑えられ、野菜や海藻などを食べる機会を増やすことができます。

ストレスを減らすのも大切

思春期の子供は、学校生活や交友関係などが原因で生活のリズムを乱しがちです。生活のリズムが乱れると疲労が蓄積し、ホルモンバランスにも悪影響を与えるので、ワキガのニオイが強くなる可能性があります。

不規則な生活は、ワキガだけではなく健康にもよくありません。早寝早起きをうながして、規則正しい生活をさせるようにしましょう。

また、ワキガについて強く悩みすぎると、ストレスで交感神経が刺激されて発汗量が増え、ニオイがより強くなるという悪循環を生み出すことがあります。

ワキガは個性の一つであり病気ではないこと、また、適切なケアや治療でニオイを抑えられることを子供に伝え、気持ちを軽くしてあげましょう。

汗をかくことを避けない

「汗をかくとニオイが強くなるから」といって、できるだけ汗をかかないようにしている子供もいますが、汗をかくことを避けると老廃物が蓄積して、かえってニオイが強くなることがあります。

できれば、毎日湯船に浸かって意識的に汗をかき、体のニオイと汚れをきれいに洗い流せるようにしてあげましょう。体を洗う際に、殺菌効果のあるミョウバンなどが配合されている石けんやボディソープを使うと、よりよい効果が期待できます。

また、学校へ行く際には下着も含めて着替えを持たせ、体育や部活動などをした後に着替えができるようにするのもおすすめです。

肌に優しいケア製品を使う

制汗剤や殺菌効果のあるケア製品を使う習慣をつけるのもよい方法です。ただし、直接肌に使用するものなので、使いやすく肌に合うものを選ぶようにしましょう。

スプレータイプの製品は中高生でも日常的に使いやすいものですが、上手に使わないと肌にうまく付着せず、汗などで流れてしまうこともあります。できれば、肌に密着しやすいロールオンタイプやクリームタイプなどを用意するようにしましょう。

ニオイが強い場合には、ワキガ専用のクリームもおすすめです。汗に強く、長時間効果が持続するものも多いので、朝に塗布すれば1日中快適に過ごしやすくなります。

子供のワキガが気になったら、生活習慣を見直してケアしてあげましょう

子供のワキガは、性ホルモンの分泌が活発になる思春期頃から気になり始めるかもしれません。ワキガ体質は遺伝の影響が示唆されていますが、生活習慣を見直すことでニオイを軽くすることが可能です。食生活やストレスの生じやすい環境を見直し、必要に応じて子供の精神面もケアするようにしましょう。

当クリニックでは、子供を対象としたワキガ治療にも対応しております。ダウンタイムがほとんどなく、生活上の制限もない治療法を複数用意しておりますので、生活習慣を改善してもお子様のワキガが改善しない方、ニオイが原因でお子様が深く悩んでいる方は、ぜひ一度当クリニックへご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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