【監修】ワキガと脇汗のニオイを比較!ニオイの原因と治療法を紹介

脇の汗やニオイが気になると「ワキガ?」と心配になりがちですが、脇汗とワキガは別物で、脇汗が多くてもワキガとは限りません。しかし、脇汗もワキガも、わきの下にある「汗腺」と深い関係があります。

また、脇汗やワキガの原因となる2種類の汗腺は、非常に近い位置関係にあるので、脇汗とワキガは同時に治療することができます。

そこで今回は、まず、脇汗とワキガの違いについて説明します。その後、脇汗にもワキガにも効果が期待できる治療方法をいくつか紹介します。

脇汗とワキガは別物です

混同されやすい「脇汗」と「ワキガ」の違いについて、説明します。

脇汗はだれもがかくものです

脇汗は、一言でいうと「脇からでる汗」です。ニオイや量に関係なく、脇からでる汗はすべて「脇汗」です。

脇汗は、気温が高いときや体温が高くなったとき、緊張したとき、からい物を食べたときなどにでてきます。下着だけではなく着衣までぬれてしまうほどの大量の脇汗をかく人もいますが、それは「ワキガ」ではなく、単なる汗かきです。

しかし、生活に支障が生じるほど汗がでる場合は「多汗症」と診断されることがあります。多汗症に関係するのは、「エクリン汗腺」とよばれる汗腺です。

エクリン汗腺は、体のあらゆるところにあります。エクリン汗腺から分泌される汗はほとんどが水分で、主に体の体温を調節する働きを担っています。

ワキガは体臭の一種です

ワキガは、汗ではなく体臭の一種です。

ワキガのニオイは、わきの下にあるアポクリン汗腺という汗腺から分泌された汗が、皮膚に存在する細菌によって分解されるために生じます。このニオイが強い場合を「ワキガ」とよびます。

アポクリン汗腺の数は生まれたときから決まっていて、大人になってから増えたり減ったりすることはありません。そしてワキガ体質の人は、アポクリン汗腺が大きく活動的で、数が多いといわれています。

黒人はほぼ100%、欧米人は70~90%がワキガだといわれていますが、日本人でワキガの人はあまり多くなく、ニオイが軽いケースを含めても10~15%にとどまるとされています。

なお、アポクリン汗腺は、わきの下のほか、陰部、乳輪、耳穴などに多く存在します。

脇汗のニオイとワキガのニオイは違います

脇汗とワキガは別物ですが、脇汗がニオイの原因となることもあります。そこで、脇汗の性質とニオイの特徴について解説します。

かいたばかりの汗にニオイはありません

エクリン汗腺から分泌される汗も、アポクリン汗腺から分泌される汗も、でてきた直後はほとんどニオイがありません。とくにエクリン汗腺は成分の99%が水分であるためニオイの原因となる物質はほとんど含まれておらず、ほぼ無臭です。

しかし、エクリン汗腺から分泌された汗を放置すると、皮膚の表面にある垢や皮脂と混ざってしまいます。そしてこれが細菌に分解されると、ニオイを発生する物質が生成され、不快なニオイを放つようになります。

一方、アポクリン汗腺から分泌される汗は、汗自体にたんぱく質や脂肪、アンモニア、鉄などが含まれています。これが皮膚の表面にいる細菌に分解されると、ワキガ特有の強いニオイを発します。

脇汗も放置するとニオイがでてきます

脇汗は、そのほとんどがエクリン腺から分泌される汗です。しかし長時間ふきとらず、そのままにしておくと、酸っぱいニオイや雑巾のようなニオイを放つようになります。

そしてワキガのニオイの場合、「酸っぱいニオイがする」という人も相当数いますが、カレースパイスのようなニオイやミルクのようなニオイがすることもあります。

なお、適切なケアをしないと脇汗とワキガのニオイが混ざり、より強いニオイを発することになります。

脇汗とワキガは同時に治療できます

「脇汗」と関係があるエクリン汗腺と「ワキガ」の原因となるアポクリン汗腺は、どちらも皮膚の下にあり、とても近い位置にあります。そのため、脇汗とワキガは同時に治療することができます。

手術で2種類の汗腺を取り除く方法

ワキガの手術では、アポクリン汗腺を取り除く際に近くにあるエクリン汗腺も一緒に取り除くことができます。

剪除法(せんじょほう)

剪除法では、わきの下を4~5cmほど切開し、皮膚を裏返してアポクリン汗腺の位置を目で確認しながら、医療用のハサミでていねいに取り除きます。このとき、エクリン汗腺もある程度一緒に取り除かれます。また、わき毛のもととなる細胞も除去されるので、永久脱毛効果が得られます。

しかし、エクリン汗腺の除去効果は30~50%程度とされているため、脇汗を完全におさえることはできません。 そのため、剪除法は「脇汗の量はそれほど気にならないけれど、ワキガのニオイをなんとかしたい」という方にすすめられる治療法といえます。

イナバ法

イナバ法は、わきの下を2~3cmほど切開して、シェーバーのような特殊な医療機器で皮膚の内側を削り取る治療方法です。イナバ法では、アポクリン汗腺やエクリン汗腺がある真皮層と皮下組織を均一に薄く削り取るため、両方の汗腺を同時に除去することができます。また、永久脱毛効果も得ることができます。

イナバ法は、ワキガのニオイだけではなく脇汗もしっかりおさえることができるので、「脇汗もワキガも両方治療したい」という方におすすめです。

切らずにできる治療もあります

手術で物理的に汗腺を取り除く方法のほか、マシンで汗腺を熱破壊する方法や、ボツリヌストキシン注射を用いる方法でも、ワキガと脇汗を同時に治療することができます。

ビューホット

ビューホットは、高周波を使って汗腺を破壊するマシンです。わきの下の皮膚に先端の丸い非常に細い針を差し込み、針の先端から高周波を照射して、アポクリン汗腺やエクリン汗腺を熱破壊します。なお、ビューホットに永久脱毛効果はありません。

ビューホットは、手術に比べて施術時間が短いこと(両脇で20分程度)、ダウンタイムがほとんどないこと、治療後に再受診する必要がないこと、などから、近年希望する人が増えています。

ミラドライ

ミラドライは、電磁波(マイクロ波)で汗腺を熱破壊するマシンです。専用の機器をわきの下にあて、電磁波を照射してアポクリン汗腺とエクリン汗腺を熱破壊します。ミラドライにも、永久脱毛効果はありません。

ミラドライも施術時間が比較的短く(両脇で30分~1時間程度)、ダウンタイムがほとんどありません。また、治療後に通院する必要もありません。ただし、ビューホットのほうが皮膚ダメージが少ないといわれています。

ボツリヌストキシン注射

ボツリヌストキシンをわきの下の皮下に注射すると、エクリン汗腺のまわりの筋組織に作用して汗の分泌を強く抑制します。アポクリン汗腺への影響は基本的にありませんが、汗が減ることでアポクリン汗腺から分泌される汗が広がりにくくなり、ニオイの原因物質が空気中に拡散することを防ぐことができます。

なお、治療時間は両脇で10分程度、ダウンタイムはほとんどありません。治療後の通院も不要です。注射の2~3日後から効果が現れ始め、6カ月ほど効果が持続します。

脇汗とワキガは別物ですが、同時に治療することができます

脇汗は脇から分泌される汗で、ワキガは独特の強いニオイを発する体臭の一種です。両者はまったく別のもので、ニオイも微妙に違いますが、どちらも汗腺と深い関わりがあります。そして、脇汗の主な原因であるエクリン汗腺とワキガの原因であるアポクリン汗腺は、皮膚の下のごく近い場所に存在するため、手術やマシンで同時に除去・破壊することができます。

脇汗やワキガをおさえる手術は、美容整形のほか形成外科や皮膚科でも対応していることが多いです。しかし、マシンによる治療は主に美容整形で行われており、それはもちろん当クリニックでも可能です「いろいろな治療方法を知りたい」「手術以外の方法で脇汗やワキガをおさえたい」という場合には、ぜひ銀座長澤クリニックにご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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