医師が教えるワキガケア|自宅でできる簡単ケアでニオイを撃退

「ワキガをケアしたいけれど、手術はイヤ!」「簡単にできるワキガケアを知りたい…」そんな悩みを抱えている方は多いと思います。

たしかに、ワキガを完全に治すためには手術などが必要ですが、日常生活を少し見直したり、簡単なケアをしたりすることで、ワキガのニオイを軽くすることはできます。

今回は、ワキガの原因から日常生活の中でニオイを強くする要因をさぐり、原因ごとにその対処法を紹介します。

ワキガはケアでニオイを軽くすることができます

ワキガ臭を軽くするためには、どのようなことが原因でニオイが強くなるかを知る必要があります。そこでここでは、日常生活とワキガのニオイの関係について説明します。

ワキガのニオイは細菌が汗を分解することで生じます

ワキガの原因となるのは、わきの下などにあるアポクリン汗腺から分泌される汗です。この汗は、たんぱく質や脂肪、アンモニア、鉄などを豊富に含んでいます。しかし、分泌された直後の汗は、ほとんどニオイがありません。ニオイが発生するのは、汗に含まれる成分が皮膚にいる細菌によって分解されるからなのです。

ニオイのもととなる汗が分泌されないようにするためには、アポクリン腺汗腺の除去・破壊が必要です。しかし、汗の質を変え、細菌による分解をおさえることができれば、ニオイを軽くすることができます。

ワキガのケアは日常生活の見直しから

香辛料をたっぷり使った食べ物と食べると、汗のニオイが変化します。また、体調が悪いときに体臭がきつくなったり、緊張する場面でニオイが気になったりすることもあります。これは、食べ物やストレスなどが汗の質(ニオイ)と深い関わりがあるからです。また、汗のかき方もニオイに大きく関係します。もちろん、汗の中に含まれる老廃物を分解する細菌の存在も無視できません。

しかし、これらの多くは日常生活を見直すことで改善することができます。「ワキガは手術をしないと治らない」と思われがちですが、日本人のワキガの症状は軽く、本当に治療が必要な人はごく一部に限られるといわれています。ニオイが気になったら、まず生活習慣を見直してみましょう。

ワキガのニオイはこんなことが原因で強くなります

生活習慣を見直すためには、どのようなことが原因となってワキガのニオイが強くなるのかを知らなければなりません。そこでここでは「食生活」「環境」「運動」「細菌の繁殖」について、ワキガへの影響を解説します。

肉や脂肪分の多い食事はニオイを強くします

動物由来のたんぱく質や脂肪の多い食事は、アポクリン汗腺を刺激することが知られています。実際、肉食が多い欧米人や黒人はワキガ体質の人が多く、体臭も強めです。

また、食事に含まれるたんぱく質や脂質が老廃物である皮脂の分泌をうながすため、ニオイの原因となる物質がつくられやすくなります。

汗をかきやすい・ムレやすい環境もNGです

強いストレスにさらされるとアポクリン汗腺が活発に働き、汗の分泌量が増えます。また、体にピッタリと密着する衣類や、ポリエステルやナイロンなどでできている吸水性の悪い衣類を着用すると、ワキガムレやすくなってニオイがこもりやすくなります。

わき毛のケアにも注意が必要です。わき毛がたくさん生えているとムレやすくなり、細菌も繁殖しやすくなります。また、毛が長いと汗が広がりやすくなるため、ニオイをより強く感じることがあります。

運動不足だと老廃物がたまりやすくなります

汗はニオイの原因となりますが、汗をかく機会が少ないことも好ましくありません。

たとえば運動不足で汗をあまりかかないと、毛穴に老廃物がたまってきます。そして老廃物は汗と一緒に排出されるので、発汗時に強いニオイを発することがあります。

わきを清潔に保たなければ細菌が繁殖します

わきの皮膚はピンと張りつめているわけではなく、シワやたるみが適度にあります。しかし、溝となっている部分に垢などの老廃物がたまると、ニオイの原因となる物質が増えやすくなります。また、細菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。

ワキガのニオイをおさえるケアは日常生活の見直しから

では、ワキガのニオイをおさえる日常生活のケアをいくつか紹介します。

食事は和食中心のヘルシーなものにしましょう

食事は、動物性のたんぱく質や脂肪をおさえた和食がおすすめです。大豆や野菜、魚介類などを中心とする和食は、抗酸化物質を多く含み脂質の酸化をおさえるので、ニオイの原因となる物質が増えにくくなります。

また、皮膚が酸性に傾くと細菌の増殖が活発になりますが、和食では梅干しや海藻などといったアルカリ性食品もよく使われます。

汗の質を改善し、細菌の増殖もおさえる和食は、ニオイをおさえる理想の食事といえます。

和食が苦手という場合であっても、脂身の少ない肉を選ぶ・油を使って焼いたり揚げたりするのではなく蒸し料理を取り入れるといった工夫で、ニオイを軽くすることはできます。

リラックスした環境で睡眠をしっかりとりましょう

趣味や運動など、自分なりのストレス解消法をみつけてリラックスするようにしましょう。会議などで緊張することが多い場合は、イメージトレーニングなども効果的です。しっかりと睡眠をとり、疲労を持ち越さないことも大切です。

通気性・吸水性のよい下着とわき毛の処理でムレを防止しましょう

通気性・吸水性のよい綿などの下着を着用し、体がムレないようにしましょう。また、肌に密着するような服は避け、適度なゆとりがあるものを選ぶことも大切です。

わき毛の処理もていねいにおこないましょう。わき毛をケアしておけば汗がたまりにくくなり、ムレも防ぐことができます。また、雑菌の繁殖をおさえることもできます。

わき毛のケアは、専用の電気シェーバーや脱毛器の使用がおすすめです。カミソリを使う場合は、肌を傷つけないようにジェルなどを併用しましょう。

適度な運動で気持ちよく汗を流しましょう

ウォーキングなどの有酸素運動をおこなって汗をかくと、老廃物が排出されやすくなります。運動はストレス解消にもなりますし、適度に疲れると寝付きもよくなるため、おすすめです。

ただし、運動後は汗のケアを忘れないようにしましょう。運動でかく汗は、エクリン汗腺から分泌されるサラサラした汗ですが、時間が経つとニオイの原因になります。できればシャワーを浴び、汗をきれいに洗い流しましょう。

わきを清潔に保ちましょう

わきは、気づかないうちに汗や汚れがたまっていることがあるので、こまめに拭き取って清潔を保つようにしましょう。乾いたタオルではなく濡れたタオルなどを使うと、ニオイのもととなる汗を効率よく拭き取ることができます。

そして入浴時には、ていねいにわきを洗いましょう。デオドラント効果のある石鹸を使うのも有効です。ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うと肌を傷つけるおそれがあるので、やさしく洗うようにしてください。

時間がないときは、わきをアルコール綿で拭き取るだけでも大丈夫です。汚れを取り除くだけではなく、殺菌効果も期待できるので、長時間効果が持続します。ただし、肌の弱い人・わきに傷のある人・アルコール綿でかぶれる人は使用を避けてください。

ワキガのケアは日常生活の見直しから

ワキガのニオイは、日常生活における簡単なケアで軽くすることができます。食生活の改善やストレスの解消、肌にやさしい下着の着用、適度な運動、わきの清潔の維持などさまざまなアプローチが可能なので、ライフスタイルに合わせて無理のない方法を取り入れてみてください。

日常生活を見直してもニオイが気になる方や、そもそも日常生活を変えることが難しい方には、当クリニックでの治療をおすすめします。当クリニックで受けることのできるワキガ治療は、手術だけではありません。ボツリヌストキシン注射や、医療機器を使って汗腺を消滅させる方法など、メスを使用しないので体を傷つけず、ダウンタイムが少ない治療方法もあります。年齢や生活背景などにも配慮した最適な治療方法を知るために、ぜひ一度ご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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