ワキガに年齢は関係あるの?ニオイが強いのは何歳?

ワキガと深い関係があるアポクリン汗腺は、赤ちゃんにもたくさん存在します。しかし、赤ちゃんのうちからワキガが気になるという人はいません。これは、アポクリン汗腺が性ホルモンと深い関係があるからです。そして性ホルモンは年齢により分泌量が変わるので、ニオイの強さも年齢・性別によって異なります。

そこで今回はまず、ワキガのニオイが気になりだす年齢と性ホルモンの関係を説明します。そして、大人になってからワキガが気になり始める人がいる理由、また年齢とニオイの変化についても解説します。「最近ワキガのニオイが変わった」と感じている方は、その理由がわかるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。

ワキガが気になりだす年齢は思春期頃です

ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、性ホルモンの影響を受けます。そのため、ワキガ体質の人は思春期頃からニオイが気になり始めることが多いです。

ワキガの原因はアポクリン汗腺から分泌される汗です

アポクリン汗腺は、わきの下や陰部、乳輪、耳穴などに多く存在する汗腺です。そしてワキガのニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれる脂肪酸が、皮膚にいる細菌によって強いニオイを放つ物質に分解されるために発生します。

アポクリン汗腺の量や大きさは人それぞれですが、ワキガの人はアポクリン汗腺が大きくて数も多く、分泌される汗の量も多いといわれています。

アポクリン汗腺が発達する思春期頃からワキガ臭が気になりだします

アポクリン汗腺は、フェロモンを発する性腺の一つといわれています。そのため、思春期頃になると性ホルモンの影響でアポクリン汗腺からの汗の分泌量が増え、ワキガ臭が気になり始めます。

そして、個人差はありますが、平均的に女性は16歳頃、男性は18歳頃にワキガが発症するといわれています。しかし近年、子どもの性成熟が少しずつ早まっていることから、今後はもっと若い年齢でワキガを発症する人が増える可能性があります。

なお、アポクリン汗腺は性周期の影響も少なからず受けるので、生理中や排卵期にワキガ臭が強くなる女性もいます。

大人になってから急にワキガが気になることもあります

ワキガになるかどうかは、生まれつき持っているアポクリン汗腺の数や性質によって決まります。そのため、大人になってから急にワキガになるということは、通常ではありえません。しかし現実には「大人になってからワキガを発症した」という人も少なからずいます。

そこでここでは、大人になってから急にワキガが気になる原因について解説します。

食生活やストレスがワキガに悪影響を与えることがあります

ワキガの原因となるアポクリン汗腺の数は、大人になってから急に増えることはありません。しかし、もともとワキガ体質のある人の場合、生活習慣の変化などが原因で体臭が変化し、大人になってから急にワキガを自覚することがあります。

たとえば、親元を離れて一人暮らしを始めたり、就職して社会に出たりすると、日常生活も含め環境が一変します。そして外食の機会が増えて肉や脂肪分を多く摂るようになると、たんぱく質や脂肪酸を主成分とする老廃物が蓄積し、ニオイの原因となる物質が産生されやすくなります。ワキガ体質の人がこのような食生活をつづけていると、より一層ニオイが強くなりやすいため、「大人になってから急にワキガになった!」と感じる原因になります。

また、ストレスもワキガのニオイを強くすることがあります。強いストレスを感じると人は汗をかきますが、このときの汗はサラッとした汗ではなくベタベタしたニオイの強い汗です。そのため、仕事などのストレスがきっかけでワキガに気がつく人もいます。

そのほか、ワイシャツなど吸湿性の悪い衣服を着用することでニオイが強くなることもあります。

これらのことを総合的に判断すると、「大人になってからワキガになった」という人の多くは、もともとワキガ体質で、「環境の変化がきっかけで、ワキガに気がつくようになった」ということになるでしょう。

出産経験はワキガにあまり影響ありません

なお、出産経験はワキガにあまり影響がないことがわかっています。

妊娠から出産、出産後にかけて女性の体は大きく変化し、ホルモンバランスも変化します。そのため、一時的にワキガを含め体臭が強くなることはあります。しかし、出産後、体の状態が落ち着いてくるとニオイも弱くなってきます。体の調子が整うまでの期間は個人差が大きいですが、産後数カ月~1年ほど経て生理が再開すれば、ニオイは気にならなくなることが多いです。

ただし、出産の前と後では大きく環境が変化します。出産経験自体はワキガに影響をほとんど与えませんが、ストレスや食生活の変化でワキガ臭が強くなる可能性は否定できません。

年齢とともにワキガ臭の種類や強さが変わることもあります

次は、年齢とワキガ臭の関係についてです。最近の研究で、ワキガ臭は年齢とともにニオイのタイプや強さが変化することが明らかになってきました。

男性は中年以降にわきのニオイが弱くなる傾向があります

男性のワキガ臭がもっとも強いのは、10~20歳代です。この時期のニオイは、「カレースパイスのようなニオイ」や「すっぱいニオイ」が多いことがわかっています。

30歳代以降になるとだんだんニオイが弱くなり、わきのニオイの種類も比較的マイルドな「ミルクのようなニオイ」の割合が増えてきます。ただし、高齢でも強いニオイを持つ人はいます。そのため、同じ世代間でもワキガ臭はとても個人差の大きいものと考えられます。

女性は更年期になると体臭が気になりだすことも

女性は、一般的に男性より体臭が弱めです。しかし、更年期になると体臭が気になりだす人もいます。それは、更年期による女性ホルモンの低下が原因です。

女性ホルモンの低下により自律神経が乱れ、更年期多汗症(ホットフラッシュ)を発症することがあります。更年期多汗症は、上半身に集中して一気に汗が出るので、血液中の成分が汗に混ざり、雑菌のエサとなる皮脂などが多く含まれます。そのため、ニオイの強い汗が出てしまい、ワキガ臭が発生してしまいます。

思春期頃からワキガに注意して、適切なケアをしましょう

ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、性ホルモンの影響を受けて活発化します。そのため、ワキガ体質の人は思春期頃からニオイが気になり始めます。また、もともとワキガ体質の人は、動物性脂肪や脂肪の多い食生活・ストレスなどが原因で、大人になってから急にワキガのニオイに気がつくこともあります。

ワキガ臭の強さは人それぞれで、とくに男性の場合は年齢とともにニオイが弱くなってくることが多いです。しかし、高齢になっても強いニオイを持つ人もいますし、女性は更年期になると臭いの強い汗が出ることがあり、ワキガ臭を発症してしまう人もいます。また、ワキガは多感な時期に発症することが多いので、いじめなどの原因となることもあります。そのため、適切なケアが必要となる場合も少なくありません。

そのような場合は、ぜひ当クリニックにご相談ください。当クリニックでは、ニオイの強さだけではなく、その方の年齢や生活背景にまで配慮した適切な治療方法を提案いたします。アポクリン汗腺を取り除く手術だけではなく、ダウンタイムの少ない医療機器や注射による治療も可能なので、活発に活動する中高生でも治療することが可能です。ワキガでつらい思いをされている方は、お気軽に当クリニックまでご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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