ひょっとしてワキガ?自覚しにくいワキガの人に多い5つの特徴

電車やエレベーターで、他人のワキガ臭で不快な思いをした経験のある人は多いでしょう。しかし、明らかにワキガなのに気づいていない人がいると、「ひょっとして自分もそうなのでは?」と不安になりがちです。

そこで今回は、ワキガがなぜ自覚しにくいかを説明し、ワキガの人に多い5つの特徴を紹介します。わきのニオイの種類や男女で異なるニオイの傾向にもふれますので、自分や家族のニオイで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

意外と自覚症状が乏しいワキガ

まず、ワキガを含め、自分自身の体臭を自覚するのが難しい理由を説明します。

同じニオイを嗅ぎ続けると鼻はニオイを感じなくなります

人は、どんなに強いニオイや不快なニオイを嗅いでも「クサイ!」と感じるのはごく短い時間で、しばらくするとそのニオイを感じなくなってきます。これは嗅覚がダメになってしまったわけではなく、ニオイに順応するからです。

たとえば、喫茶店に入った瞬間に感じるコーヒーの香り、美容院のパーマ液のニオイ、医療機関のアルコール臭など、特徴的なニオイのある場所で働いている人は、毎日同じニオイを嗅いでいるので職場のニオイを自覚しなくなります。

まわりの人が不快に思うほど強い香りの柔軟剤や香水を使っている人も、毎日使っているうちにニオイを感じなくなります。これは、ワキガなどの体臭についても同じことがいえます。

「体臭」は自覚するのが難しいニオイのひとつ

体臭は、もっとも身近で常に嗅いでいるニオイのひとつです。ワキガに限らず、加齢臭、ミドル脂臭なども、ニオイを発している本人は嗅覚が順応しているので、自覚していないこともあります。

また、ワキガ体質の家系だと、家族のほとんどがワキガであることも珍しくありません。ワキガではない家族がいたとしても、毎日嗅いでいるニオイなので鼻が順応し、気にならなくなることが多いです。そのため、ワキガ家系の人は家族からの指摘も受けにくいというのが実情です。

さらに、ワキガは非常にデリケートな問題なので、赤の他人が本人に面と向かって指摘するのは難しいものです。

このように、ワキガには

  • 自覚しにくい
  • 家族からの指摘を受けにくい
  • まわりの人が指摘しづらい

という特徴があります。そのため、自分自身がワキガだということに気づいていない人が、少なからずいるのです。

自覚症状がなくてもこんな場合はワキガかもしれません

では、どのような場合にワキガの可能性があるのでしょうか。次は、ワキガの人に見られることが多い5つの特徴について解説します。

ワキガの人には5つの特徴があります

ワキガの人は、耳垢や汗などに特徴があります。いずれも、ワキガの原因となるアポクリン汗腺と深い関係があるものです。

耳垢

耳垢の性質は、耳の穴にあるアポクリン汗腺の量と深い関係があります。アポクリン汗腺の量が少ないとカサカサとした乾燥した耳垢に、そして、アポクリン汗腺の量が多いと湿った耳垢になります。

耳穴のアポクリン汗腺が多い人は、わきのアポクリン汗腺の量も多いといわれています。そのため、耳垢が湿っている人、とくに耳垢が溶けたキャラメルのようになっている人は、ワキガの可能性があります。ただし、女性は耳垢の状態とワキガの関係は薄いといわれています。

下着の黄ばみ

下着のわきの下部分が汗や制汗剤の影響で黄色っぽくなるのは、だれにでもあるものです。しかし、ワキガの人は下着の黄ばみがぼんやりとした黄色ではなく、濃い黄色~黄土色になって白い部分との境目がはっきりしていることが多いです。これは、アポクリン汗腺から分泌される汗が乳白色~黄色を帯びているためです。

わき毛の量

わきのアポクリン汗腺は、わき毛の毛穴近くにあります。毛のない部分には存在しません。そのため、わき毛の多い人はアポクリン汗腺が多く、ワキガの可能性があります。ただし、わき毛が多くてもアポクリン汗腺が少ない人・アポクリン汗腺が発達していない人もいます。

わき汗の量

アポクリン汗腺から分泌される汗はネバネバしているため、それだけではうまく蒸発しません。エクリン汗腺から分泌されるサラサラとした汗と一緒になると、蒸発することができます。そのため、エクリン汗腺の多い人、つまりわき汗の量が多い人はニオイが強くなることがあります。

遺伝

ワキガの体質は、遺伝の関与が指摘されています。家族や親戚にワキガの人がいる場合は、体質を受け継いでいる可能性があります。しかし、両親ともワキガであっても、子どもがワキガになる確率は80%程度といわれています

手術が必要なほどワキガ臭が強い人はごくわずかです

「耳垢」「下着の黄ばみ」「わき毛の量」「わき汗の量」「遺伝」について該当項目があっても、ワキガでない人はたくさんいます。またワキガであっても、手術が必要なほどニオイが強い人はごくわずかです。とくに女性は、男性に比べてニオイが弱いといわれています。

自覚症状がないもののワキガが疑われる場合は、親しい人に相談をしてみましょう。または、ガーゼをわきの下にはさんで軽く運動を行い、その後ガーゼのニオイを確認してみましょう。

わきのニオイは7種類以上あります

ここからは、個性ともいえるわきのニオイの種類について説明します。

わきのニオイは一人ひとり異なります

わきのニオイは、一人ひとり微妙に異なります。日本人男性の場合、わき臭は主に7つのタイプに分類できることがわかっています。

もっとも多いのは「ミルクのようなニオイ」です。そして「すっぱいニオイ」「カレースパイスのようなニオイ」と続き、この3種類で全体の約8割を占めます。残りの2割は「かび臭いニオイ」「蒸し肉のようなニオイ」「水っぽい生乾きのようなニオイ」「鉄のニオイ」「その他」に分類されます。

これらのうち、もっともニオイが強いのは「カレースパイス」タイプです。また、「すっぱいニオイ」もニオイが強めです。「ミルク」タイプは比較的ニオイが弱く、日常生活に支障が生じることはほとんどありません。

男性と女性ではニオイのタイプが少し違います

女性の場合、男性とはニオイの傾向が少し異なります。ニオイの分類は同じですが、「ミルク」タイプが半数以上を占め、男性に多い「すっぱいニオイ」「カレースパイスのようなニオイ」は少なめです。逆に、「かび臭いニオイ」と「蒸し肉のようなニオイ」が少し多めです。

ただし、全般的に男性よりニオイが弱く、生活に支障が生じるほど強いニオイを持つ人はごくわずかです。

自覚が乏しいワキガは、セルフチェックで確認しましょう

ワキガは他の体臭と同じように自覚しにくく、他人からの指摘も受けにくいニオイのひとつです。ワキガの人は、「耳垢が溶けたキャラメル状」「下着に濃いシミができる」「わき毛が多い」「わき汗が多い」「家族にワキガの人がいる」という場合が多いですが、該当項目があってもワキガではない人はたくさんいます。ニオイに不安がある場合は、医療機関を受診しましょう。

なお、ワキガと診断されても必ずしも治療する必要はありません。ワキガは体質であって、病気ではないからです。しかし、どうしても気になる場合には、当クリニックの受診をおすすめします。

当クリニックでは、ワキガのもととなるアポクリン汗腺をていねいに取り除く手術のほか、医療機器で汗腺を熱破壊する方法でも治療行っています。その他、ボツリヌストキシン注射で一時的に汗やニオイをおさえる方法もありますので、ぜひ一度当クリニックまでご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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