ワキガにもレベルがあるって本当?レベル別治療法も紹介

ワキガのニオイの強さは人それぞれです。まわりの人がほとんど気づかないレベルの人もいれば、薄着になると強いニオイがする人、中には上着を着ていてもニオイが強く、日常生活に支障が生じている人もいます。

実は、ワキガはニオイの強さによってレベル分けすることができます。また、ワキガレベルに応じて治療方法も異なります。

そこで今回は、わき汗のニオイの強さで決まる「ワキガレベル」と、レベルに応じた治療方法について紹介します。

ワキガのレベルは5段階に分けることができます

ワキガレベルの分け方にはいくつか種類がありますが、ここではよく用いられている5段階のレベル分けについて説明します。

ワキガのレベルはわき汗のニオイの強さで決まります

医療機関では、ニオイを客観的に判断するために「ガーゼテスト」と呼ばれるテストを実施することがあります。「ガーゼテスト」では、ガーゼをわきにはさんで数分間軽い運動(階段の上り下りなど)をした後、医師やスタッフがガーゼのニオイをかいでワキガレベルを判定します。

また、医師が直接わきのニオイをかいだり、すでに汗をかいている場合にはその汗をぬぐってニオイを確認したりすることもあります。

なお、これらの方法は制汗剤やデオドラント製品を使用していると正しい判定ができない場合があります。これらの製品を使っている場合は医師に伝えること、また、テスト前には薬剤をしっかり取り除くことが必要となります。帰宅時のニオイが不安な場合は、デオドラント製品を持参するようにしましょう。

ワキガレベルは5段階

ガーゼテストをおこなった場合、ワキガのレベルは5段階で評価されます。

レベル1:ほとんどにおわない

レベル1の場合、客観的にはニオイがなく、気にしているのは本人だけということになります。このような場合は、「まわりの人にニオイで迷惑をかけている」と思い込んでしまう「自臭症(自己臭症)」の可能性があります。自臭症であれば、カウンセリングなどで症状が軽くなることもあります。

レベル2:ごくわずかににおう

レベル2は、ごく軽いワキガです。他人がニオイに気づくことも少ないので、日常生活で支障が生じることはほとんどありません。

レベル3:ガーゼに鼻を近づけるとにおう

レベル3以上になると、まわりの人がワキガのニオイに気がついていることが多いです。人によっては日常生活に支障が生じることもあります。ただしレベル3程度であれば、多少薄着になってもそれほど強いニオイはありません。

レベル4:ガーゼに鼻を近づけなくてもにおう

レベル4は、少し強めのワキガです。上着やコートなどを脱いで薄着になると、ニオイを感じることがあります。

レベル5:ガーゼを手に持っただけでにおう

レベル5は、強めのワキガです。上着やコートを着ていてもニオイが気になる場合は、レベル5の可能性があります。

なお、ニオイの感じ方はとても個人差が大きいです。レベル5でも全く気にならないという人もいれば、レベル2以下でも外出できないほど苦しむ人もいます。ワキガや体臭はQOL(生活の質)にも大きな影響を与えるので、気になる場合は一人で悩まず、医療機関を受診しましょう。

手術適応になるのはおおむねワキガレベル3以上

ではここからは、レベルに応じた治療方法を紹介します。まず、アポクリン汗腺を除去・破壊する治療についてです。

自分にあった治療方法を選択しましょう

多くの医療機関では、日常生活に支障が生じるレベル3以上を手術適応としています。ワキガのニオイは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚にいる細菌によって分解されることで生じます。そのため、アポクリン汗腺を手術で取り除けば、効果的にニオイをおさえることができます。また、どのワキガレベルの人でも切らない方法でワキガ治療をすることも可能です。ダウンタイムを少なくしたい方や、少しでも体に傷をつけたくない方は、医師と相談して自分の体や状況に合った治療方法を選びましょう。

効果が高い手術方法としては、やイナバ法があげられます。

わきを1,2カ所、4~5cmにわたって切り、皮膚を反転してアポクリン汗腺を目で確認しながらハサミでていねいに取り除く方法です。この方法では、アポクリン汗腺と一緒にわき毛のもとである毛母細胞も同時に取り除かれます。そのため、永久脱毛効果も同時に得ることができます。

イナバ法

わきに小さな切れ込みを入れ、シェーバーのような専用の医療器具で皮膚の内側を薄く削り取る手術です。より小さな傷ですむことが多いです。こちらの方法でも、永久脱毛効果が得られます。

もイナバ法も、手術は日帰りでおこなうことができます。しかし、経過のチェックや抜糸のため、手術後に何回か通院が必要です。

これらの方法のほか、超音波を使って汗腺を破壊し、細い専用の管で吸引する方法や、わきの下の皮膚を大きく切除する方法などがあります。

切らずにアポクリン汗腺を破壊する方法もあります

手術をすることに抵抗がある場合・わき毛を残したい場合には、医療機器を使ってアポクリン汗腺を破壊する方法がおすすめです。

ビューホット

ビューホットは、先端の丸いごく細い針をわきの皮膚に挿入し、針から発生する高周波で汗腺を熱破壊します。メスで切らないので傷あとが残らず、治療後に受診する必要も基本的にありません。

ミラドライ

ミラドライは、電磁波を利用して汗腺を熱破壊する医療機器です。専用カートリッジを皮膚に当てるだけなので傷あとが残らず、ダウンタイムもほとんど必要ありません。

ワキガレベル2以下は切らない治療がおすすめ

次は、日常生活に支障が少ないレベル2以下の治療について説明します。治療は本人の意志や年齢にも配慮し、手術をおこなわない場合は、脱毛やボツリヌストキシン注射、デオドラント製剤の使用を提案することもあります。

わきの脱毛でニオイが軽くなることがあります

わきの脱毛をしてもアポクリン汗腺の数は変わりませんが、脱毛をするとムレが解消されてニオイが軽くなることがあります。また、絶縁針を用いたニードル脱毛をおこなうと、アポクリン汗腺が一部破壊されます。そのため、軽いワキガの人は、ニードル脱毛でワキガの症状がほとんど気にならなくなることもあります。

制汗剤やデオドラント製品は殺菌効果のあるものがおすすめ

制汗剤は汗をおさえるもの、デオドラント製品はニオイをおさえるものですが、最近は両方の機能を兼ね備えている製品も多いです。

ワキガのニオイは、アポクリン汗腺から分泌された汗が細菌に分解されることで生じます。そのため、殺菌効果のある製品を使うと高い効果が期待できます。また、スプレータイプよりも、わきに密着する直塗りタイプ(クリーム・スティック・ロールオンなど)のほうがおすすめです。

医療機関によっては、制汗作用のある製剤の販売や処方に対応していることもあります。

ボツリヌストキシン注射ならば半年間ほど効果が持続します

長期的なケアを希望する場合には、ボツリヌストキシン注射がおすすめです。ボツリヌストキシン注射は、注射から2~3日後に効果があらわれ始め、6カ月ほど効果が持続します。効果のピークは注射後1~3カ月後くらいなので、ニオイが気になる時期に合わせて使うこともできます。

ワキガのニオイの強さは、5段階で評価されます。日常生活に支障が生じるのは通常レベル3以上ですが、治療方針は本人の意志や年齢にも配慮して決定されます。レベル3以上では、アポクリン汗腺を取り除く手術のほか、汗腺を熱破壊する医療機器による治療も有効です。レベル2以下の場合は、脱毛やデオドラント製品などの使用、ボツリヌストキシン注射などでニオイを十分おさえることができます。

しかし、自分のワキガレベルを客観的に知ることは難しいものです。体のニオイに悩んだら、ぜひ当クリニックにご相談ください。当クリニックでは、ニオイに対する治療方法を数多く用意しています。手術だけではではなく、ボツリヌストキシン注射や医療機器を使って汗腺を消滅させる方法など、メスを使用しないので体を傷付けず、ダウンタイムが少ない治療方法もあります。完全個室でカウンセリングをしっかり受けることも可能なので、ぜひ当クリニックで自分にあった治療方法をみつけてください。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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