
肌がくすむのは乾燥が原因?乾燥くすみを改善する方法を紹介
肌がくすむ原因には、メラニン色素の沈着や血行不良などさまざまなものがありますが、なかでも乾燥はくすみと深い関係があります。そのため、くすみをケアするには、肌が乾燥しないようにすることが大切です。
しかし、ケア方法を間違えると肌の乾燥は悪化してしまいます。そうなると、くすみもひどくなり、肌の色がますます悪くなってしまうでしょう。
そこで今回は、乾燥でくすみが起こる原因と適切なスキンケア方法、肌の質を整えるための生活習慣の見直しについて解説します。
乾燥は肌にさまざまなタイプのくすみを引き起こします

乾燥が原因で生じるくすみには、さまざまなタイプがあります。
ここでは、3タイプのくすみとその原因を紹介しますが、それぞれのくすみが単独であらわれることはあまりありません。肌が乾燥している方は、複数の原因が影響してくすみを悪化させているケースがほとんどです。
ゴワゴワくすみ:厚くなった角質が原因
肌が乾燥すると、肌の水分量が少なくなって肌のバリア機能が低下し、肌を外部刺激から守るために角質が厚くなっていきます。この状態の肌は、ゴワゴワとした硬い質感をしています。角質は透明なものではないので、厚みが増すと透明感がなくなり、顔全体がくすんで見えます。
このように、肌にやわらかさ、透明感がないくすみは、角質が厚くなることで起こる“ゴワゴワくすみ”かもしれません。
カサカサくすみ:肌のキメがあらくなるのが原因
肌の水分が不足してターンオーバーサイクルが乱れると、古い角質が蓄積して肌のキメがあらくなってきます。そして、肌のキメがあらくなると、光がうまく反射しなくなり、ツヤがなくくすんだ印象になります。
肌の乾燥は、かさつきで気が付くことも多いです。しかし、乾燥に気付いたときにはすでにターンオーバーサイクルが乱れていて、“カサカサくすみ”があらわれている可能性があります。
毛穴くすみ:乾燥で開いた毛穴が原因
うるおいのある肌はハリがあり毛穴も引き締まっているため、それほど目立ちません。しかし、乾燥で肌の水分量が減りハリがなくなると、毛穴が開いて影を作ります。
一つひとつの毛穴の影はとても小さなものですが、毛穴は無数にあるため、顔全体が暗い印象になってしまいます。
顔色が悪いと感じたり、顔全体が暗くくすんで見えたりする場合は、“毛穴くすみ”を疑いましょう。
乾燥を防ぎ、肌のくすみを改善するスキンケア方法
乾燥による肌のくすみが起こらないようにするためには、しっかりと保湿をして肌のターンオーバーサイクルを整えることが重要です。しかしながら、保湿力に優れた化粧品を使ってもケア方法が適切でなければ、くすみの状態は変わりません。
くすみが気になる場合は、スキンケアの手順から見直し、乾燥を抑える方法を身につけましょう。
スキンケアの手順
それでは、具体的なスキンケアの流れを解説します。
- クレンジング
クレンジング剤は優しくメイクオフできる、ミルクやクリームタイプがおすすめです。摩擦を抑えるためにたっぷりと手にとり、肌をなでるようにしてメイクを落とします。すすぎはぬるま湯で30回ほど行ない、メイク汚れが残らないようにしましょう。
- 洗顔
肌を傷つけないように、洗顔料はしっかりと泡立てます。手で洗うのではなく、泡で洗うことを意識しましょう。洗顔後は、ぬるま湯で優しく洗い流します。洗い流したあとは、水分をタオルでおさえるようにしてふき取りましょう。
- 化粧水・乳液
洗顔後は、すぐに化粧水で水分を補います。化粧水だけでは、化粧水が蒸発して肌の水分も一緒に奪ってしまうので、油分を含む乳液で“フタ”をして肌の乾燥を防ぎましょう。化粧水や乳液は手のひらで軽く温めてから使うと、肌になじみやすくなります。
- 美容液・クリーム
美容液やクリームも、手のひらで軽く温めてから使うのがおすすめです。特に乾燥しやすい口元や目元は、重ね塗りしましょう。
スキンケアの注意点
スキンケアの際には、以下の点に注意しましょう。
・洗顔は一日2回程度
洗顔回数が多すぎると肌のうるおい成分が失われ、乾燥しやすくなります。また、洗顔時にゴシゴシ強くこすることでも、肌が傷つき乾燥しやすくなってしまうので注意しましょう。
肌のうるおいを保つよう、洗顔の回数は一日2回程度にとどめることがポイントです。
・洗顔後はすぐに保湿
洗顔直後の肌は油分が少なく、水分が蒸発しやすい状態です。洗顔後はすぐに化粧水で肌にうるおいを与え、化粧水が乾く前に乳液やクリームをぬり、水分の蒸発を防ぎましょう。
・浸透力に優れた保湿ケアコスメを使う
乾燥してキメのあらくなった肌にうるおいを与えるには、優れた浸透力のコスメを選び、肌の内側からケアすることが大切です。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、NMF(天然保湿因子)、プロテオグリカンなどを含む保湿ケアコスメを選びましょう。
・コスメ類は適量を守る
クレンジング剤や洗顔料、化粧水などのコスメ類は適量を使いましょう。使用量が少なすぎると、十分にケアできないだけではなく、指のすべりが悪くなり肌に刺激を与える恐れがあります。
一方、使用量が多すぎるとすすぎが十分にできなかったり、余分な油分が肌に残ったりして、くすみが悪化することも考えられます。
肌が乾燥しているとコスメを多めに使いたくなりますが、たくさん使ったところで肌が吸収できる量には限界があるということを把握しておきましょう。
乾燥くすみを改善するためには生活習慣の見直しも大切

肌の乾燥によるくすみが起こらないようにするためには、スキンケアだけではなく、生活習慣を見直して肌を乾燥から守ることも大切です。
空気の乾燥に注意
エアコンを長時間利用すると、空気が乾燥して肌のバリア機能が低下しやすくなります。エアコンの使用は控えめにして、加湿器などを利用して湿度を保つようにしましょう。
加湿器がない場合は、濡れたタオルを室内に干しておくのもおすすめです。バスタオルなどの大きめのタオルを使用すれば、より長く部屋を加湿できます。
紫外線を避ける
紫外線で肌がダメージを受けると、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなります。日頃から紫外線ケアをして、肌へのダメージを減らすようにしましょう。
乾燥して肌のバリア機能が弱まっているときは、敏感肌用や保湿成分を含む日焼け止めを選ぶことをおすすめします。クレンジング剤ではなく、石けんなどで落とせるタイプを選ぶこともポイントです。
しっかり睡眠をとる
肌のターンオーバーサイクルを整えるためには、質のよい睡眠をとって成長ホルモンの分泌を促すことも重要です。
就寝1時間前の飲食は避け、脳を刺激するテレビやパソコン、スマートフォンの使用もできるだけ控えましょう。就寝時には部屋を暗くするなど、心地よく眠るための環境を整えることも大切です。
バランスのよい食事を摂る
肌の健康を保つために、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
肌を作るもととなるタンパク質や、ターンオーバーサイクルに役立つ亜鉛、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンEは積極的に摂りたい栄養素です。
栄養素を意識して食事をすることは難しいですが、品目数を増やしたり、彩り豊かなメニューを心がけたりすれば、自然と栄養バランスのよい食事を摂りやすくなるでしょう。
乾燥から肌を守り、くすみを予防しましょう
乾燥によるくすみは、肌の表面だけではなく内側からのケアも必要です。高機能のコスメも数多く販売されていますが、セルフケアだけで乾燥くすみを解決するのは難しいものです。肌のくすみに悩んだら、美容外科の利用も考えてみましょう。
当クリニックでは、日本人の肌に合わせて開発された光(IPL)治療機「スムースクール」のほか、有効成分を肌の奥深くまで届ける「イオン導入・超音波導入」、有効成分をカスタマイズして肌に直接注入する「水光注射」などで、さまざまな肌の悩みに対応しています。
一人ひとりの肌の状態に応じてよりよい治療方法を提案しているので、「肌のくすみを何とかしたい」「乾燥から肌を守りたい」という方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。
銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。