
顔の脂肪吸引ってどうなの?その特徴を脂肪溶解注射と比較しながら解説
顔についた脂肪はフェイスラインをゆるませ、老け顔の原因になるとも言われています。しかし、ダイエットをしても顔の脂肪は落ちにくく、マッサージやエクササイズでも小顔効果を得るには大変な努力が必要です。
そこでおすすめなのが、脂肪吸引による施術です。顔の脂肪吸引は、ダウンタイムが長めで費用も決して安くはありませんが、一度の施術でスッキリした小顔効果を期待できます。今回は、比較されることが多い脂肪溶解注射との違いにも着目し、脂肪吸引をおすすめできる人、おすすめできない人についても解説します。小顔治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
脂肪吸引は顔にも施術可能
顔の脂肪吸引は、美容整形では比較的スタンダードな施術です。ここでは、顔の脂肪吸引の特徴と、施術対象部位について解説します。
顔にもできる脂肪吸引
顔の脂肪吸引には、カニューレという脂肪吸引用の極細の注射器を使います。カニューレは、耳たぶの裏やあごの下など、目立たない部分を小さく切開して挿入します。施術時間は、顔の両側の脂肪を吸引しても20~30分程度で終了することが多いです。
脂肪細胞をカニューレで直接吸引するので、ピンポイントで狙った部分の脂肪を減らすことができます。吸引した部分の脂肪細胞は再生しないので、リバウンドを心配する必要もありません。また、カニューレを挿入した際の刺激で、肌の引き締め効果も期待できます。
しかし、施術後の顔に多少の腫れが生じるのは避けられません。内出血を起こすこともあります。目立つ腫れは1週間ほどで少しずつ引いてきますが、術後1ヶ月ほどむくみが続き、症状が完全に落ち着くまでに3ヶ月ほどかかることもあります。
脂肪吸引の対象部位
顔の脂肪吸引に適している箇所は、脂肪の量が多い頬やほうれい線の上の部分、それと二重あごやたるみの原因になるあごの脂肪です。脂肪が少ないこめかみや額は施術の対象外になることが多いです。
脂肪吸引は顔の脂肪を効率よく取り除けますが、いったん施術を受けると元の状態に戻すのが難しい施術でもあります。施術前のカウンセリングで医師によく相談し、納得のいく施術を受けるようにしましょう。
脂肪吸引と脂肪溶解注射の違い

次は、比較されることが多い顔の脂肪吸引と脂肪溶解注射の相違点について、説明します。
脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射とは、薬液を注射して脂肪を分解し、排出させる施術です。脂肪細胞を溶かして減らす施術なのでリバウンドもしにくく、脂肪吸引と同じような効果が期待できます。脂肪を減らしたい部位をピンポイントで減らすことができます。
脂肪溶解注射は複数の薬剤が採用されていますが、そのなかでもフォスファチジルコリン(PPC)は、大豆から抽出されるアミノ酸が配合されています。そのため、大豆アレルギーがある場合は、事前に相談が必要です。
施術の効果の違い
脂肪吸引は、1回の施術で効果が期待できるため、繰り返し施術をおこなう必要はあまりありません。
脂肪溶解注射の場合も、脂肪の量や部位によっては1回の施術で効果が期待できることもあります。しかし、施術効果を高めたい場合は、間隔を1~2週間以上あけ、施術を3~5回程度繰り返すといいでしょう。
効果を実感できるまでの期間
脂肪吸引は、効果の実感までに1ヶ月以上かかることが多いです。特に、施術直後は腫れが生じ、顔が大きくなったように感じられるので、施術効果を実感しにくいです。腫れやむくみは徐々に落ち着き、施術から3ヶ月後には小顔効果を実感できるようになります。
一方、脂肪溶解注射は、初回の施術から2~3週間で効果を実感できることが多いです。しかし、繰り返しの施術が必要な場合もあり、納得のいく施術を終えるまで時間がかかることもあります。通院の間隔やスケジュール調整などの手間から、思うように施術が進まない可能性もあるでしょう。
顔の脂肪吸引をおすすめできる人・おすすめできない人

顔の脂肪吸引をおすすめできる人、あまりおすすめできない人について解説します。
顔の脂肪吸引をおすすめできる人
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顔に傷を残したくない人
脂肪を吸引するカニューレは、耳の後ろやあごの下などに挿入するので、顔に傷はできません。施術後にあらわれる腫れや内出血は、時間が経てば徐々に目立たなくなり、やがて消えるので、こちらも心配ありません。
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ダウンタイムに十分な時間がとれる人
脂肪を吸引すると、施術後に腫れやむくみが1ヶ月ほど続くことがあります。特に施術直後は腫れが強く、顔が大きく見えるような場合もあります。顔が自然な状態に戻るまでに3ヶ月ほどかかることもあるので、脂肪吸引はダウンタイムに十分な時間を確保できる方に向けた施術とも言えるでしょう。
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1度の施術で高い効果を得たい人
脂肪吸引は、一度の施術で気になる部分の脂肪を効率よく減らすことができます。脂肪溶解注射のように、何度も施術する必要がありません。ダウンタイムは少々長めですが、何度も通院できないという方にはおすすめの施術です。
顔の脂肪吸引がおすすめできない人
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顔のたるみが大きい人
顔にたるみがある人は、脂肪吸引をするとたるみがよけいに目立つ可能性があります。たるみが目立つと老けた印象を与えがちなので、おすすめはできません。たるみが気になる場合は、糸を使うフェイスリフトなど、他の施術を検討されてはいかがでしょうか。
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しわが多い人
しわが多い人、しわの溝が深い人も注意が必要です。脂肪吸引は、脂肪によるふくらみを解消する効果は期待できますが、しわの溝を埋める効果は期待できません。しわの解消には、ボツリヌストキシン注射やヒアルロン酸注入などの施術も視野に入れましょう。
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脂肪が少ない人
もともと脂肪の少ない人が脂肪吸引施術を受けると、頬がこけたり、フェイスラインになめらかさがなくなったりする可能性があります。脂肪を吸引した部位の脂肪は再生しないので、施術箇所を元に戻すのは困難です。顔全体のバランスを考慮して、本当に脂肪吸引が必要かどうかをじっくり考えるようにしましょう。
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エラのはりが原因でフェイスラインが大きく見える人
エラの原因は、脂肪ではなく、咬筋(エラ部分にある筋肉)や骨格にある場合がほとんどです。原因がエラにある場合は、脂肪吸引をしても小顔効果は期待できません。エラのはりが気になる方はボツリヌストキシン注射を用いた施術を検討しましょう。
顔の脂肪吸引は、一度の施術で小顔効果を得たい方におすすめです
顔の脂肪吸引は、カニューレという極細の注射器を使って脂肪を吸引する施術です。ダウンタイムは少し長めですが、一度の施術で小顔効果が期待できるため、時間や費用の節約につながることもあります。しかし、脂肪は一度吸引して取り除くと元に戻すのが難しくなるので、事前のカウンセリングをしっかりおこなう必要があります。費用だけではなく、本当に施術が必要かどうかも含めて、医師と相談するようにしましょう。
当クリニックでは、カウンセリングに十分な時間をとり、メリットだけではなくデメリット説明も怠りません。施術を担当する院長自身が患者様の希望や不安をお伺いし、予想される施術結果についてもお伝えします。脂肪吸引はしたいけれど不安が大きい方、顔全体のバランスに配慮した施術をご希望の方は、当クリニックにご相談ください。
銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。