
切らない脂肪吸引の効果や種類を紹介|切る脂肪吸引との違いは?
「切らない脂肪吸引」とは、マシンなどを使って脂肪を体外に排出して痩身効果を得る方法です。メスを使わないためダウンタイムがほとんどないのが特徴ですが、切らない脂肪吸引ならではのデメリットもいくつかあります。
そこで今回は、切らない脂肪吸引の概要を紹介し、切る脂肪吸引との違い、そして治療を検討する際に注意すべき点を解説します。
切らない脂肪吸引は大きく分けて3種類
切らない脂肪吸引は、大きく3つに分類することができます。ここでは、それぞれの方法の概要と特徴を解説します。
熱を使って脂肪を除去する方法
マシンを使って体の外から脂肪細胞に働きかけ、脂肪を除去・排出させる方法です。超音波や高周波などをターゲットとなる組織に照射し、脂肪細胞のみにダメージを与えます。肌の引き締め効果や、セルライト除去にも効果が期待できるマシンもあります。
脂肪細胞自体を熱破壊するもの・脂肪細胞の細胞膜にダメージを与え脂肪の大きさを小さくするもの、などさまざまなタイプのマシンがありますが、脂肪細胞自体を熱破壊する治療では脂肪細胞の数が減るので、リバウンドしにくくなります。
多くのマシンは、専用の機器を肌に直接当てて治療しますが、高周波を照射して広範囲の脂肪細胞にダメージを与える非接触型のマシンもあります。
数回の治療が必要で、効果実感までに時間がかかるものもありますが、1回の治療で効果があらわれるものもあります。
脂肪細胞を冷却・破壊する方法
マシンで脂肪細胞をシャーベット状に凍らせて細胞死を誘発し、脂肪を除去する方法です。脂肪が凍る温度は4℃、水分が凍る温度は0℃であることを利用し、脂肪のみにダメージを与えます。脂肪細胞を破壊して数を減らすので、リバウンドしにくいのが特徴です。
マシンで破壊された脂肪は、2~4ヵ月ほどかけてゆっくりと体外に排出されるため、即効性は期待できません。
治療する部位のみを冷やすので、その他の部分の皮膚温度はほとんど変化しません。また、治療部位も施術終了から10分程度で温度が回復します。しもやけや炎症などが起こることは、ほとんどありません。
脂肪を溶かす方法
注射で薬液を注入し、脂肪を溶かす方法です。「脂肪溶解注射」と呼ばれることもあります。
脂肪溶解注射で使われる薬剤は、大豆由来のもの、デオキシコール酸(ヒトの胆汁酸にも含まれる成分)を主成分とするもの、大豆以外の植物抽出物を主成分とするものなどがあります。また、これらの成分を組み合わせている場合もあります。薬剤の種類によって、副作用や投与間隔も異なります。
脂肪溶解注射は、脂肪細胞自体を破壊するのでリバウンドしにくいとされています。1回の治療で効果を実感できることもありますが、繰り返しの治療が必要となる場合が多いです。
切らない脂肪吸引と切る脂肪吸引の違い

次は、切らない脂肪吸引と切る脂肪吸引の違いを解説します。
ダウンタイム
切らない脂肪吸引と切る脂肪吸引で大きく異なるのは、ダウンタイムの長さです。
切らない脂肪吸引はマシンや注射を使う治療なので、ダウンタイムはほとんどないといえます。マシンによっては治療部位に多少赤みが生じることもありますが、日常生活上の制限はあまりなく、治療当日から入浴や運動などが可能なことがほとんどです。
切る脂肪吸引では、はれや内出血、痛みなどを避けることが難しく、傷口の縫合や治療部位の圧迫固定も必要です。そのため、ダウンタイムは1~3週間ほどみておかなければなりません。また、内出血が目立つ場合は、服装にも長期間配慮が必要です。
治療対象となる部位
切らない脂肪吸引のうち、注射による方法はほぼ全身が治療対象となります。しかしマシンによる治療の場合、機種によって治療可能部位が異なります。脂肪が薄い部分の治療はできないマシンもありますが、複数の方法を組み合わせれば全身のほとんどの部位を治療することができるでしょう。
切る脂肪吸引も、全身のほとんどが治療対象となります。しかし、体に大きな負担がかかる治療なので、脂肪のつき方や体質によっては、一度に治療できる範囲・治療できる部位に制限が生じることもあります。
除去できる脂肪の量
切らない脂肪吸引で一度に除去できる脂肪の量は、それほど多くありません。体重減少効果も期待できないでしょう。しかし、部分痩せには効果が期待できます。「ダイエット」というより「ボディメイク」に近い感覚になるかもしれません。
切る脂肪吸引では、一度に多くの脂肪を吸引することができます。そのため、大幅なサイズダウンを期待することができます。また、吸引した脂肪をほかの部分に注入して、メリハリボディを目指すことも可能です。この点が、切らない脂肪吸引との大きな違いといえます。
即効性・治療回数など
切らない脂肪吸引のうち、治療直後に効果が期待できるマシンはごく一部です。多くは数週間~数ヵ月かけてゆっくり効果があらわれます。脂肪溶解注射も、効果実感までに数週間かかることが多いです。なお、切らない脂肪吸引は1回で治療が終了するものもありますが、4~8回程度治療が必要なものもあります。
切る脂肪吸引では、早ければ1ヵ月ほどで治療効果を実感することができます。つまめる脂肪の量が目に見えて減るので、切らない脂肪吸引よりも治療効果を実感しやすいのが特徴です。
費用
切らない脂肪吸引では、1回の治療が数千円で受けられることもあります。しかし、一度に除去できる脂肪の量が少ないので、複数回の治療が必要なことも少なくありません。そのため、理想のボディを手に入れるまでにかかる総額にも注意を払う必要があります
切る脂肪吸引では、一度の治療で数十万円かかることも少なくありません。しかし、一度に広範囲の脂肪を除去できるので、全体でみると経済的な場合もあります。
切らない脂肪吸引を検討する際に注意すること
最後に、切らない脂肪吸引を受ける際に注意すべきことを解説します。
医療機関によってマシンが異なる
切らない脂肪吸引に対応しているマシンは種類が多いため、医療機関によって導入しているマシンが異なります。また、脂肪溶解注射に用いられる薬剤も、医療機関によって異なります。カウンセリングを受けて納得がいかない場合は、別タイプのマシンを導入している他の医療機関でカウンセリングを受けるのもよいでしょう。
なお、切らない脂肪吸引では、マシンと脂肪との相性も大切です。BMIや脂肪の厚さ、セルライトの有無などによっても、治療に適したマシンは変わってきます。治療前には医師の説明をしっかり聞き、効果が期待できる方法で施術を受けるようにしましょう。
エステでの施術は避ける
一部のエステサロンでは、痩身効果があるとされるマシンでの施術が行われています。
しかし、エステサロンは医療機関ではないので、脂肪細胞にダメージを与えるようなマシンの使用は禁止されています。また、何らかの副作用が発生しても、医師がいないので適切な対応を期待することはできません。さらに、効果が明らかでない施術を長期間受けることで、時間と費用を無駄にする可能性があります。
痩身治療は、医師のいる美容クリニックなどで受けるようにしましょう。
納得いくまでカウンセリングを受ける
切らない脂肪吸引には、複数の治療方法があります。治療方法により治療回数・効果持続期間・費用も異なりますし、脂肪のタイプによって選ぶべき治療方法も変わってきます。これらの点について医療機関と患者様との間に食い違いがあると、納得のいく治療を受けることが難しくなります。
痩身治療は、非常にデリケートなものです。細かな点までしっかり確認し、信頼できる医師の下で治療を受けるようにしましょう。
切らない脂肪吸引は、治療方法と脂肪との相性にも配慮して
切らない脂肪吸引には、マシンで熱を加え脂肪にダメージを与えるもの、脂肪を冷却して破壊するもの、薬剤で脂肪を溶かすタイプのものの3種類があります。いずれも切る脂肪吸引に比べてダウンタイムが短いのが特徴ですが、大幅なサイズダウンが難しいというデメリットもあります。治療方法と脂肪との相性も大切なので、カウンセリングをしっかり受けて効果の期待できる治療を受けるようにしましょう。
当クリニックでは、それぞれの方の年齢や脂肪のつき方、生活背景などにも配慮して、より効果的な痩身方法をご提案いたします。脂肪を除去するだけではなく、バランスの取れた美しいラインに仕上がるようボディデザインいたしますので、女性らしいラインを維持したい方、全身の美しさを大切にする方は、当クリニックにご相談ください。
銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
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