まぶたのたるみにセルフマッサージはNG?知っておきたいリスクとおすすめの施術

まぶたのたるみ解消のために、セルフマッサージを試みている方もいるでしょう。

たしかに、たるみのタイプによっては、マッサージで症状の改善が期待できることもあります。しかし、たるみの原因が肌のハリや筋肉などにある場合、マッサージによる症状改善は期待できません。むしろ、刺激で肌にダメージが生じたり、たるみがひどくなったりするリスクがあります。

たるみの解消には、美容医療で適切な治療を受けるのがおすすめです。

今回は、まぶたのたるみにマッサージをおすすめできない理由を解説し、たるみを悪化させないまぶたケアや、たるみの改善におすすめの施術を紹介します。

まぶたのたるみ解消のための「セルフマッサージ」には注意が必要

まずは、まぶたのセルフマッサージをおすすめできない理由を解説します。

余計に皮膚のたるみをまねくおそれがある

まぶたのたるみの原因がむくみにある場合、血行やリンパの流れをよくするマッサージで一時的に症状が改善するケースはあるでしょう。

しかし、マッサージするときにまぶたを強くこすったり引っ張ったりすると、皮膚が引き伸ばされて、たるみが悪化するおそれがあります。

また、マッサージによる刺激で、皮膚の乾燥やかゆみが生じるケースも少なくありません。このような状態になると無意識のうちにまぶたをこすってしまうため、さらにたるみのリスクが高まります。

内部組織にダメージを与えるおそれがある

まぶたのマッサージは、まぶたの内部組織にもダメージを与えるおそれがあります。

まぶたの皮膚はとても薄く、まぶた内の組織も非常に繊細でデリケートです。そのため、わずかな刺激で傷つくことも多く、実際、まぶたの皮膚を強く引っ張ると、靱帯(じんたい)などの皮膚を支える支持組織にダメージが生じることが知られています。支持組織のゆるみはたるみに直結するため、できるだけ避けなければなりません。

また、まぶたのマッサージは「眼瞼挙筋腱膜(がんけんきょきんけんまく)」を傷つけるリスクもあります。

眼瞼挙筋腱膜とは、まぶたの際にある「瞼板(けんばん)」という軟骨と、まぶたを引き上げる筋肉「眼瞼挙筋」をつなぐ組織です。マッサージでまぶたを強くこすると、眼瞼挙筋腱膜が瞼板から外れてしまったり、眼瞼挙筋腱膜自体が伸びてしまったりして、まぶたのたるみが悪化するおそれがあります。

そもそも効果が期待できない場合も

まぶたのたるみの原因によっては、そもそもマッサージでは効果が期待できない場合もあります。

例えば、以下のようなケースでは、マッサージをしてもまぶたのたるみ解消は期待できません。

  • 肌のハリが失われている場合
  • 皮膚が伸びている場合
  • 筋肉の衰えが原因である場合
  • 靱帯や眼瞼挙筋腱膜にダメージがおよんでいる場合

これらのケースではマッサージでまぶたのたるみを解消するのは難しいため、美容医療が適しています。

まぶたのたるみを悪化させないケア方法3選

セルフマッサージでまぶたのたるみを改善するのは、やはり難しいといわざるを得ません。むしろ悪化させるリスクが高いため、まぶたを刺激するマッサージは避けるべきです。

ただし、日常的なケアでたるみの悪化を防ぐことはできます。ここからは、たるみを悪化させないまぶたに優しいケア方法を見ていきましょう。

蒸しタオルで血行をうながす

むくみが原因でまぶたのたるみが生じている場合は、蒸しタオルで血行をうながすと症状改善が期待できます。筋肉の緊張もほぐれるため、目が疲れているときにもおすすめです。

使用するタオルは、まぶたへの刺激が少ないガーゼなどやわらかな素材のものを選び、40度前後に温めると良いでしょう。

こまめに目薬をさす

意外かもしれませんが、目薬はまぶたのたるみ予防に有効なアイテムです。

例えば、目の疲れや乾燥があると、まぶたをこする回数が多くなります。また、花粉症などアレルギーによる目のかゆみで、無意識のうちにまぶたをこすってしまうケースも少なくありません。

このようなときに目薬を使えば、目の乾燥やかゆみが軽減されます。それにともない、まぶたをこする回数が減り、たるみのリスクも減らせるのです。

パソコンやスマートフォンをよく利用する方は特に目が乾燥しやすいため、こまめに目薬をさすことをおすすめします。

おでこや頭皮のマッサージを行なう

「どうしてもマッサージをしたい」という方のために、まぶたではなく、おでこや頭皮をマッサージする方法を紹介します。

  1. 髪の毛の生え際に沿い、おでこの中央からこめかみに向かってほぐすようにマッサージする(10回)。
  2. 手のひらを左右のこめかみに当て、外側に向かってぐるぐる回す(10回)。
  3. 手のひらをこめかみに当てたまま、優しく上に引き上げる(1回)。
  4. 指で頭皮全体を前後にずらすイメージでマッサージする(10回)。

まぶたのたるみが強く、眉毛を引き上げて物を見る癖のある方は、このマッサージでコリをほぐして血行をうながしてください。

まぶたのたるみ改善には、眉下切開リフトがおすすめ

最後に、まぶたのたるみ改善におすすめの施術「眉下切開リフト」を紹介します。

眉下切開リフトの施術内容

眉下切開リフトは、その名のとおり眉毛の下辺に沿って皮膚を切開する施術です。たるみの原因になる余分な皮膚を取り除き、引き上げて縫合するため、すっきりとした目元に仕上がります。

皮膚を切開する際に、必要に応じて目のまわりの筋肉(眼輪筋)の処置や蓄積した脂肪の除去も可能です。

眉下切開リフトのメリット

眉下切開リフトは、まぶたではなく眉下を切開するため、ほかの施術とは異なる多くのメリットがあります。

・ダウンタイムが短い
まず、大きなメリットとして挙げられるのが「ダウンタイムが短い」という点です。眉の下部分は皮膚の構造上、切開しても腫れにくく、まぶたを切開する施術に比べてダウンタイムが短く済みます。

大きな腫れやむくみ、内出血などが出にくいうえに、施術当日から洗顔・メイクが可能です。

・傷跡が目立ちにくい
傷跡が目立ちにくいのも、眉下切開リフトの特徴の一つです。

眉下切開リフトでは、眉下を切開して皮膚を取り除いたあと、眉毛の下辺ラインに沿うように縫合します。術後7日間は縫合に使用した糸が付きますが、抜糸後は縫合跡が眉毛でうまく隠れるため、あまり目立ちません。

また、もともと眉下は切開しても跡が残りにくい部位なので、まぶたを切開するほかの施術に比べて目立つ傷が残るリスクはかなり低めです。

・目元の印象が大きく変わらない
二重形成術などでたるみを改善すると、目元の印象が大きく変わってしまいます。しかし、眉下切開リフトならまぶたを傷つけないため、目元の印象が大きく変わることはありません。

仕上がりが自然なので、施術を受けたことをほかの人に気付かれにくいのも大きなメリットでしょう。

眉下切開リフトはこのような方に特におすすめ

これらのことから、眉下切開リフトは特に以下のような方におすすめです。

  • 即効性を求める方
  • 長い休みを取りづらい方
  • 目元の印象を大きく変えたくない方
  • 傷をできるだけ残したくない方

もちろん、施術を受けたことをまわりに知られたくない方にもおすすめできます。

まぶたのたるみマッサージの効果は限定的でリスクもある

まぶたのたるみマッサージは、むくみの解消には有効ですが効果は限定的で、方法を間違えるとたるみを進行させることにもなりかねません。たるみの改善を望む場合、症状悪化のリスクが高いマッサージより、美容医療で適切な治療を受けることをおすすめします。

特におすすめなのは、眉下切開リフトです。眉下切開リフトなら、まぶたにダメージを与えずにたるみを改善できます。まぶたのたるみに悩んだら、当クリニックにお気軽にご相談ください。

記事の監修者:長澤 誠一郎

1984年慶應義塾大学医学部卒業。
医学博士。
日本美容外科学会認定専門医。
多くの治療実績を積みながら、
大手美容外科での院長経験を経て、2010年に銀座長澤クリニックを開院。
現在は日本美容外科医師会の理事を務める。
銀座長澤クリニックのすべての治療を担当している。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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