豊胸すると乳がんになりやすい?気になる噂の真偽を検証

豊胸すると乳がんになりやすい?気になる噂の真偽を検証

「豊胸手術を受けると乳がんになりやすくなる」という噂は、時折話題になるためご存じの方も多いと思います。しかし、その噂の真偽については、残念ながらあまり知られていません。

今回は、豊胸手術をこれから受ける方、そしてすでに受けている方のために、この気になる噂について検証した結果をご報告します。また、豊胸手術を受けた方が、乳がんになるリスクを避けるためにすべきことにも言及していますので、豊胸手術に対する不安をお持ちの方はぜひご一読ください。

豊胸と乳がんの関係

豊胸と乳がんの関係を知るためには、乳がんの危険因子に対する理解が必要です。

乳がんは自分で発見できる唯一のがん

乳がんは、ほかの多くのがんとは異なり、自己検診(セルフチェック)で発見することができます。自己検診では、乳房の形やしこりの有無、乳頭から出血や分泌物がないかなどを確認します。

また、乳がんには「かかりやすい人」と「かかりにくい人」がいますが、乳がんにかかりやすい人は、以下のような危険因子を持っているといわれています。

  • 近親者に乳がんにかかった人がいる
  • 喫煙習慣がある
  • アルコール摂取量が多い
  • 閉経後に体重が大きく増加した
  • 成人してからの身長が高い(幼少時の高身長は無関係)
  • 出産経験がない
  • 初めて出産したときの年齢が高い
  • 授乳の経験がない
  • 女性ホルモンによる治療を長期間受けていたことがある

など。

このような危険因子を持つ人は、自己検診だけではなく健康診断などで定期的に検査を受けて、乳がんの早期発見に努めることをおすすめします。

豊胸すると乳がんのリスクが高まるの?

一時期、豊胸と乳がんとの関係が問題視されていましたが、現在では豊胸手術を受けることで乳がんになるリスクが高まることは、ほとんどないとされています。

しかし、まったく問題がないわけではありません。

豊胸手術を受けると、自己検診や健康診断などで乳がんのしこりを発見しにくくなる可能性があります。また、一部の医療機関では、豊胸手術を受けた方に対する検査体制が整っておらず、検査を希望しても受け付けてもらえないこともあります。さらに、「豊胸したことを知られたくない」という理由で、検査を避けてしまう方も少なからずいます。

しかし、乳がんは日本人女性の11人に1人が発症する身近な病気です。発見が遅れると、乳房だけではなく命まで失う可能性がある病気です。日本人は欧米人に比べて乳がんになりにくいといわれていますが、定期的な検査を受けなければ乳がんによる死亡率は高くなります。

豊胸手術を受けても、乳がん発症のリスクは高くなりません。しかし、豊胸手術がきっかけで乳がんに関する検査を受けなくなると、結果として乳がんで死亡する確率が高くなります。このような事実から、「豊胸すると乳がんになりやすい」という噂は生まれたと考えられます。

豊胸しても乳がん検診は受けることができます

豊胸手術を受けても、乳がん検診は受けることができます。しかし、対応していない医療機関も少なくないので、事前に確認が必要です。

乳がん検診で豊胸手術の有無を聞かれる理由

乳がん検診では、事前の問診で豊胸手術の有無を確認されることがほとんどです。これは、マンモグラフィー検査によりシリコンバッグなどが破損してしまうのを避けるためです。

マンモグラフィーは、乳房を板状のものではさんで圧迫し、レントゲン撮影する検査です。通常の検査では、乳房の厚さを薄くするために強い圧力をかけるので、シリコンバッグなどを挿入する豊胸手術を受けているとバッグが破損するおそれがあります。

ただし、マンモグラフィー検査には豊胸手術を受けた方にも対応できる方法が存在します。しかし、検査をおこなう技師に技術や知識が必要となるので、実施している医療機関は限られているのが現状です。

なお、マンモグラフィー検査ができない場合は、エコー(超音波)検査で対応する場合がほとんどですが、エコー検査をおこなっても、がんの見落としリスクは避けることができません。

豊胸手術後に乳がん検診を受ける場合の注意

では、豊胸手術後に乳がん検診を受けるためにはどうしたらよいのでしょうか。

まず、検査を希望する医療機関に、豊胸手術後の検査をおこなっているかどうかを確認しましょう。豊胸手術の内容によっては検査が可能な場合もあるので、豊胸手術の種類(バッグ挿入法・ヒアルロン酸注入法・脂肪注入法など)についても、可能であれば伝えましょう。

そして、検査を受ける前の問診には、正直に回答するようにしましょう。検査を受けるために豊胸手術の経験を隠すと、適切な検査を受けられない可能性があります。また、検査時にウソがばれると、その時点で検査が中断になることもあります。バッグの破損や腫瘍の見落としを防ぐためにも、自己申告は正確にしましょう。

豊胸手術前・手術後に気をつけなければならないこと

最後に、乳がんのリスクを避けるために豊胸手術の前にすべきこと、そして豊胸手術の後に注意しなければならないことを解説します。

豊胸手術を受ける前に乳がん検診を受けましょう

乳がん検診は、親子や姉妹に乳がんの方がいる場合であっても、1年に1度検査すればよいとされています。そのため、豊胸手術を希望する場合は、手術の少し前に乳がん検診を受けることをおすすめします。

検査結果が良好であれば、不安なく豊胸手術を受けることができます。また、乳がんの危険因子がない人の場合、次の検査は1~2年後におこなえば十分なので、余裕を持って検査に対応している医療機関を探すことができます。

豊胸後も定期的に乳がん検診を受けましょう

乳がんは、早期発見で死亡率をおさえることができる病気です。また、がんが小さいうちに発見できれば、乳房を失わずにすみます。

さらに、バッグ挿入法による豊胸手術を受けている人の場合、乳がん検診を受ければバッグの破損も発見しやすくなります。

美しく整えたバストを失わないために、そして何より自分自身の命を守るために、豊胸手術を受けた後も定期的に乳がん検診を受けるようにしましょう。

しこりを感じたら、すぐに受診

ヒアルロン酸注入法や脂肪注入法で豊胸した場合、注入したヒアルロン酸や脂肪の一部が硬く小さな「しこり」となって体内に沈着することがあります。

しこり自体は体に悪影響を及ぼすものではありませんが、自己検診でがんかどうかを見分けることは困難です。また、場合によっては検査で誤診を招くこともあります。

乳房にしこりを感じた場合は、不安を解消するためにもできるだけ早く乳腺外科などを受診しましょう。そして詳しい検査を受け、必要であれば早めに治療を受けるようにしてください。

豊胸したら、定期的に乳がん検診を受けるようにしましょう!

乳がんの危険因子はいろいろありますが、豊胸手術をしたからといって乳がんになるわけではありません。ただし、豊胸手術を受けると乳がん検診が受けにくくなったり、乳がんの発見が遅れたりする可能性があります。豊胸手術前には乳がん検診を受けて異常がないことを確認し、手術後も定期的に乳がん検診を受けるようにしましょう。

当クリニックでは、効果だけではなく安全性にも配慮して、それぞれの方に適した豊胸手術を提案しています。シリコンバッグは破損しにくく耐久性の高いものを採用し、ヒアルロン酸や脂肪を注入する際には、バスト全体にまんべんなく注射してしこりが生じにくくなるように心がけています。いろいろな豊胸手術について知りたい方、不安の少ない治療を受けたい方は、ぜひ一度当クリニックへお越しください。

銀座長澤クリニックは、あなたのお悩みに向き合い、どのようなことでも親身にお応えします。
お問い合わせは無料ですのでお気軽にご相談ください。

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